インストールの失敗に関しては、いくつかの原因が考えられますが、この製 品のインストールが失敗しやすく、煩雑になるのは、二番目のインターネット 接続共有の自動設定の品質があまりよくないからです。
デバイスドライバのインストールが終了すると、デバイスマネージャから確認 ができるようになります。この段階での失敗は、取り扱い説明書をちゃんと読 んで確認することにより失敗は、ほぼありません。
インターネット接続共有とは何?
インターネット接続共有とは、Windows 98 以降に搭載されている、複数の 計算機からインターネット接続を共有する機構のことです。略して ICS(Internet Connection Sharingかな?)いわゆるNATと呼ばれるものです。古 くは、Windowsマシンから接続するアナログモデムを共有するために使われてい ました。今は、Windowsは、主にクライアントとして利用されることが多いため と、ルータとモデムの機能を併せ持ったブロードバンドルータを使われている 方が多いと思われますので、この機構を使われている方はあまりいないかもし れませんがこのWLR-UC-Gは、ソフトウェアで無線LANのアクセスポイントを実現 するためにインターネット接続共有機能を使っています。
デバイスドライバのインストール作業後、インストーラは、インターネット接 続共有の設定を行います。
しかしながら、このインターネット接続共有に関してはいくつかの前提条件が あります。まず第一に利用可能な、ネットワークアダプタが二つ以上あること。 これの一つは、WLR-UC-Gになります。もう一つは、インストール対象機にあら かじめつけられているNICカードでもいいですし、ダイアルアップ接続先でもか まいません。つまり、もうすでにインターネットに接続が可能な状態でインス トールする必要があります。
もう一つの条件としては、WindowsのNetwork Connections サービス上から、二 つのアダプタが認識されている状態でなければならないということです。
一つ目の条件を満たすのは、大概の人は満たしていると思われますが、どうし てもインストールできない状態の方は、この二つ目の条件が満たされていない と思われます。状況の判別は、デバイスドライバの導入後、コントロールパネルから、ネットワーク接続を選んだ画面を見ればわかります。
図1の正しく動作していない場合には、ローカル接続しかあらわれていません。図2のほうの、WLR-UC-G もアイコンとして現れているのが正しい状態です。
参考文献 [QA 番号:BUF16321]の対策2 OSの共有設定を変更するでは、図2の正しく動作している場合の例しか載せてありません。
コレに関しては、マイクロソフトから、トラブルシュートの方法が出ています。
私の場合は、「簡易TCP/IPサービス」をアンインストールしていたために、 動作しなくなっていました。当該のトラブルシュートは、難解ですが変更した 自分が悪いのです。ステップバイステップで確認しましょう。途中何度か再起 動を求められますので、印刷しておいたほうが良いかと思われます。(また、 WindowsのインストールCDを求められる場合があります。→簡易TCP/IPサービスの インストール時)
なお、インターネット接続共有の設定は、当該インストーラは、「最初設定 されていない」と、仮定して作ってあるようです。既にインターネット接続共 有の設定をしているマシンでは(例えば、WLR-UC-G設定ツールを強制的にアン インストールした場合)インターネット接続共有の設定はそのまま残るため 一旦、インターネット接続共有の設定をはずしてやる必要があります。 (それができるタイミングは、WLR-UC-GがUSBポートに刺さっている状態など、ア ダプタが二つ以上ある場合のみです。)
ここまでくれば、あとは、マニュアル通りやれば大丈夫のはず